夏が大好き。
夫は暑くて冬がいいというけれど、夏はいつも懐かしく楽しい思い出を思い出す。蚊取り線香はその思い出の一つ。
わたしのおばあちゃんは埼玉の越谷市に住んでいた。
おばあちゃんちは、大きな倉庫みたいな家で、わたしの記憶がただしければ、屋根は緑色で壁は灰色だった。家具屋だったからもともとほんとうに倉庫だったのかも。
夏になるとおばあちゃんの家に親戚の子どもたちがたくさん集まり遊ばせてもらっていた。
今思えば、おばあちゃんのお嫁さんはたいそういやだったのではないか?
おばあちゃんの次男のお嫁さんは愛想がなかったのはそのせいかな。
越谷に近い蒲生という駅に降りると駅前にドムドムがあり大きな商店街があった。
商店街を歩いていくとクーラーが寒いほど効いている本屋があり、そこで本を買ってもらい、また近くのおもちゃやでおもちゃを見て、おばあちゃんの家に多分歩いて行った。
昭和の蒲生はまだまだ田園地帯だった。
私たちは4人兄弟で従兄弟も3人と2人だったからみんなで遊ぶのは本当に楽しかった。
特に熱中したのはザリガニ取り。凧糸にイカの干物をつけてたらす。
おばあちゃんは洋裁がじょうずで、おしゃれな人だった。社交的でやさしかった。
おばあちゃんは可愛くてチャーミングでとっても素敵だった。
いつもたくさんのお花を育てていた。
父方のおばあちゃんと住んでいたけど、チャキチャキの江戸っ子だったので、ふんわり優しいおばあちゃんのほうが好きだったように思う。
みんなでスイカを食べる時おばあちゃんはスイカに塩をかけていた。
それは家ではしたことがなかったので、びっくりしたが挑戦したら美味しかった。
おばあちゃんちでは朝はかならず厚切りの食パンで、サラダと目玉焼きをつけてくれた。
わたしは納豆が毎日の朝食だったので、それはちょっと口に合わなかったし、多かった。
おばあちゃんと住む私のいとこは少し年上のお兄さんとお姉さんで、大きな部屋がそれぞれあって、ちゃんと整理された部屋にドラゴンボールやタッチなどの漫画があった。
それを1巻から読ませてもらった。ただただ漫画を読ませてもらうだけの時間も楽しかった。
おばあちゃんが大好きで今も大好きで忘れられない。
あんな可愛いおばあちゃんになりたい。
母も似てきたなぁ。それは老いを感じるから少し切ない。
蚊取り線香を焚くと、そんな思い出をたくさん思い出す。
目が熱くなる。なつかしい。
今年も蚊取り線香の香りを満喫しよう。
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