はじめに
ある日突然、自分が100%悪くない「もらい事故」に巻き込まれたら……あなたは冷静に対処できますか?
この記事では、私が実際に経験した追突事故の一部始終と、そこから学んだ「被害者が取るべき対策と手続き」を順番に解説していきます。急に車をぶつけられて頭が真っ白になっている方、どうしていいか分からない方の参考になれば幸いです。
第1章:それは仕事帰りの見慣れた道で起きた
2026年8月上旬のことでした。私はいつものように仕事帰りに車を走らせ、走り慣れた道を帰っていました。
途中に信号のない横断歩道があり、ちょうどおばあさんが渡ろうとしていたため、私は手前で車を一時停止させました。おばあさんが通り過ぎるのを待っていたのですが、なかなか渡りません。
おばあさんが急にビクッと耳を押さえて縮こまるような仕草をしました。「どうしたんだろう?」と思った次の瞬間です。
「バーン!!」
凄まじい音と衝撃とともに、後ろから来た車に追突されました。
第2章:真っ白になる頭と、事故直後の行動
私は停止していたため、まさに青天の霹靂。かなりの衝撃を受けたものの、直後は痛みも感じず、ただただ頭が真っ白になりました。
少し時間が経ってから、ようやく「あ、私、事故に遭ったんだ」と事態を飲み込みました。
「夫に電話しなくちゃ」 「でも、まずは車を左に寄せて安全を確保しないと」
混乱する頭でそう考えながら車を路肩に寄せようとした時、ふと横断歩道を見ると、先ほどのおばあさんが心配そうな顔をしてこちらを見ながら渡っていくのが見えました。
第3章:「怪我はないですか?」と聞かれても分からない
追突の直後、後ろの黒い軽自動車から男性の運転手が慌てて降りてきました。「すみません!お怪我はないですか?」と声をかけられたものの、私は「あー……はー……」としか返事ができませんでした。
突然のことで脳がパニックを起こしており、自分が怪我をしているのかどうかさえ、まったく判断できない状態だったのです。
相手の男性が「警察を呼びます」と言ってくれたことに対しても、私はただ「あー、はー」と頷くことしかできませんでした。
【対策ポイント①】事故直後は痛みを感じにくい! 突然の事故では、アドレナリンが出ていて痛みを感じないことがよくあります。「怪我はない」と安易に答えてしまわず、まずは冷静になることを優先しましょう。
第4章:えっ、私の車は無傷?加害者の信じられない発言
車を路肩に寄せる前、ふと「どれくらいへこんでしまったんだろう……」と恐る恐る自分の車の後ろに回って確認しました。
すると驚いたことに、私の車にはパッと見で分かるようなへこみがありませんでした。よく目を凝らして見ないと分からない程度の、塗装の剥がれや傷くらいで済んでいたのです。
反対に、追突してきた相手の軽自動車は、ボンネットが曲がって全体的にボンネットが下がり、車体が少々短くなってしまったかのように前部が壊れていました。
そして相手の男性の言葉です。彼は「ちょっとよそ見をしてスマホの地図を見ていた」と弁解したあと、私の車にほとんど傷がないのを見て、なんと逆にこう聞いてきたのです。
「……ぶつかりましたよね?」
その言葉を聞いて、私は確信しました。「ああ、この人はスマホを見ながら運転していて、ぶつかった瞬間さえも見ていなかったんだな」と。
第4章:保険会社の電話番号が分からない!お盆のハプニング
警察の到着を待つ間、私は「保険会社に連絡しなきゃ」と思いました。しかし、頭が混乱していて電話番号が全く思い出せません。
すぐに夫の携帯に電話をかけましたが、なかなか繋がりません。自宅に電話をかけると息子が出て、ようやく夫に代わってもらうことができました。
「事故に遭った!保険会社の電話番号が分からないから教えて!」 「ネットで調べたら出てくるよ」その日少し喧嘩をしていたためか、夫に少々突き放されました、、。
夫からそう言われ、スマホで検索しようとしましたが、動揺している手と頭ではうまく見つけることができません。「私、今混乱してるから、そっちで調べておいて!」と夫に頼み込みました。
【対策ポイント②】緊急連絡先はスマホに登録しておく
いざという時、ネットで検索する余裕すらなくなります。自動車保険の連絡先や証券番号は、スマホの電話帳に「あ・保険会社」のようにすぐ検索できる名前で登録しておくか、車検証と一緒に連絡先を書いたメモを挟んでおくことを強くおすすめします。
第5章:警察の到着と「見られること」への恥ずかしさ
そうこうしているうちに、後ろからパトカーがやってきました。
待っている間、私の頭の中を占めていたのは「道行く人に見られたら嫌だな、なんだか恥ずかしいな」という思いでした。自分が悪いわけではないのに、事故現場として注目を浴びてしまうのは本当に居心地が悪いものです。
到着した警察官の方からすぐに声をかけられ、「そこの路地に入りましょう」と誘導されました。警察のパトカー、私の車、相手の男性の車という順で路地に駐車しました。それでもやはり、「あ、事故だ」という周囲の視線はどうしても痛く感じました。「わたしは悪くないのに、、、。」
車を停めた後、警察官から「運転免許証」と「車検証(自動車検査証)」、そして「自賠責保険証明書」の提示を求められ、いよいよ現場での手続きが始まりました。
「免許あるよね?」いつも置いているところにあるか不安になりました。
かっけ全ての証明書はありましたが、普段から点検しているといいですね。
第6章:ショックで記憶が曖昧に…余計なことは言わない!
警察官による現場検証が始まり、事故当時の状況を聞かれました。
私は「横断歩道で停止している時に、2秒後くらいに後ろから追突されました」と説明しました。しかし、あまりの動揺で自分の記憶に自信が持てず、「たぶん停止していたと思うのですが……」と、つい曖昧な言い方をしてしまったのです。
すると警察官が、「『停止』というのは、今車が停まっているこの状態のことですよ。本当に、完全にそうやって停止していましたか?」と問い質問してきました。
私は心の中で「停止していたはず!」と思いつつも、脳裏に浮かぶのはおばあさんの心配そうな顔ばかり。パニック状態の中で「今、口から出る言葉は曖昧で、間違った情報を出してしまうかもしれない。だから、あまり余計なことは言うまい」と対応していました。
【後日談:追突事故は基本的に「10対0」】 後々、保険会社から話を聞いて知ったのですが、後ろからの追突事故の場合、仮にこちらが急ブレーキをかけたとしても、基本的には「10対0」で相手の過失になるそうです。そのため、過失割合についてそこまで過剰に心配する必要はなかったのですが、事故直後の現場ではそんな知識もなく、警察の質問がとても怖く感じました。
第8章:救世主登場!ドライブレコーダーの映像確認
記憶が曖昧で証言に自信が持てなかった私ですが、ここで一つの救いがありました。私の車には、前方を映す「ドライブレコーダー」が付いていたのです。
「カメラが付いているので、映像を確認しましょう」ということになり、警察官と一緒にドラレコの映像をチェックすることになりました。
【対策ポイント③】ドラレコは絶対必須!自分の身を守る最強の盾
事故直後はパニックになり、「たぶん」といった曖昧な証言をしてしまいがちです。無理に思い出そうとして間違ったことを言ってしまうリスクもあります。人間の曖昧な記憶をカバーし、客観的な事実を証明してくれるドライブレコーダーは、車に乗るなら絶対に装着しておくべきだと痛感しました。
続く
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