40代からの挑戦

「えっ、私ってぶりっ子おばさん…!?」初めての宅録で知った、アラフィフの私の「声」-youtubeで収益化08-

ネットで注文した1万円のマイクが、ついに我が家に届きました。 「これでやっと、私の動画に『人間の声』を入れられる……!」

しかし、これまでの人生でマイクなんて一度も使ったことがありません。説明書を片手に、「どうやって使うんだろう?」と確認しながらの手探りの作業から始まりました。

「お天気予報のお姉さんみたい」と浮かれた直後の大爆笑

届いたのは、洋服の胸元に挟んで使う小さなマイク。 鏡を見ながら自分の服につけてみると、「なんだかテレビのお天気予報のお姉さんみたい……」なんて、ちょっぴりウキウキした気持ちが湧いてきたりもしました。

まずは音量のチェック。ちゃんとマイクが声を拾っているのを確認して、いざ、原稿を読み上げてみました。

パソコンに録音された自分の声を、初めてイヤホンで再生してみたその瞬間――。

「えっ……なにこれ……?」

そこに響いたのは、モゴモゴと籠もった、舌足らずな声。 お世辞にも「大奥の歴史を語る重厚なナレーション」とは言えない、まるで「ぶりっ子のおばさん」のような、アラフィフの喋り方がそこにあったのです。

自分ではそんな風に喋っている意識なんて、これまでの人生で1ミリもありませんでした。 だけど、心の中はまだどこか20代の気分のままだったようで、その「20代〜30代の甘えん坊キャラみたいな喋り方」を、気づけば30年もの間、ずっと無意識に続けてしまっていたのかもしれません。

自分の声のギャップ。独りの部屋でしみじみと思ってしまいました。
これはひどい喋り方…
そして、声が全くお腹から出ていない。中途半端に高くて、ボソボソしている。「お腹から通る声を出す人って、本当にすごいんだな」と痛感させられました。

チャットAI直伝、コンプレックス声を激変させる「3つの魔法」

「どうやったら、落ち着いた、響く低い声が出るんだろう?」

悩んだ私は、早速チャットGPTに聞きました。すると、AIは声の出し方を改善するためのいくつかの具体的な方法を教えてくれたのです。

  1. 口角を意識して上げること
  2. 身振り手振り(手ぶり)をつけること
  3. 数メートル先に、私のチャンネルを見てくれている「60代の女性」がいるとイメージし、その人に優しく語りかけるように話すこと

「よし、とりあえず全部試してみよう!」

実際にやってみると、これが驚くほどの効果でした。 まず、一番違いが出たのは「口角を上げる」こと。これだけで声の質がガラリと変わり、ボソボソ感が消えすこし聞きやすくなったのです。

さらに、画面の向こうにいるファンの方を想像して声をかけると、不思議と自然に大きな声が出ました。そこへ身振り手振りを加えると、お腹に少し力が入り、喋り全体のぎこちなさがマシになっていくのを感じました。

私の「生の声」が、AIの壁を突き破る

……と、ここまで偉そうに書きましたが、少しマシになったのは、実際に録音を重ねて「3回目」の動画あたりからのことです。

最初の1回目、2回目の録音は、そんな余裕なんてこれっぽっちもありません。 本当に右も左もわからない手探り状態で、とにかく10分近くある動画全体に、自分のナレーションを最後まで入れ切るだけで必死でした。

録り終えた私の声はあまりにも小さくて、編集ソフトの音量調整でボリュームを上げるしかありませんでした。

それでも、私のチャンネルに、ついに「大きな変化」が訪れたのです。 これまでの「AIが自動生成したうまいけど誰でも使えるナレーション」をではなく、生身の人間の、へただけれど温かい「生の声」が吹き込まれた瞬間でした。

「私の動画には、これから人間の声が入ります。これは、誰でも作れる量産型なんかじゃない」

それを視聴者の皆さん、そしてYouTubeのシステムへと伝える、運命の動画を投稿する時が、ついにやってきたのです。

9話に続く

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