今回は、その「停止の理由」に深く踏み込む前に、私がそれまで裏側で繰り返してきた、膨大な「トライ&エラー(試行錯誤)」についてお話ししたいと思います。
ここを知っていただくことで、なぜ私のチャンネルが急成長し、そしてなぜ落とし穴にハマってしまったのかが、よりリアルに見えてくるはずです。
「計画性ゼロ・出来は6割」でも、とにかく打席に立ち続けた
ここで白状します。私はもともと、緻密なリサーチをしたり、完璧な計画を立てて動いたりするのが大の苦手なタイプです。 どちらかと言えば、完全に「直感型」の人間。頭が良いわけでもありません。
ただ、色々なビジネス系・YouTube系の発信を見て勉強していく中で、一つだけ心に誓っていたことがありました。
完璧を目指すな。6割の出来でもいいから、とにかく動画を出して、走りながら修正
この教えだけを信じて、私はどんな長さの動画がいいのか、どんな内容がウケるのか、最初はよく分からないまま、とにかくがむしゃらに週一回なれないプレミアを使いながら動画を投稿し続けました。行動すること、打席に立ち続けることだけを意識していたのです。
「歴史上の人物も、私たちと同じ人間」感情を揺さぶる仕掛け
手探り状態の私でしたが、動画を作る上で一つだけ、無意識にずっと意識していた強みがありました。 それは、普段から「人の気持ちをよく考える性格」だったということです。
「もし、自分が歴史上の『お姫様』だったとしたら、毎日の普段の生活ってどんな感じだったんだろう?」 「教科書に載っている偉人だって、今の私たちと同じようなことで悩んだり、笑ったりしていたんじゃないかな」
そんな「私だったらこれが知りたい!」というピュアな好奇心と共感を大切にしました。昔の人とはいえ、今の人間と根本的な感情のメカニズムは同じはず。
これもYouTubeの勉強で知ったことですが、「人は感情が動かされたときに、その動画を面白いと思い、チャンネル登録したくなる」。
だからこそ、台本を作る際も、視聴者の「感情が揺れ動く瞬間」を狙って作るようにしました。高尚な歴史の授業ではなく、ディープで身近な人間模様。ここにフォーカスしたのが、私のチャンネルの運命を決定づけました。
訪れたバズ、そして「17万回再生」の有頂天
この直感と、感情に訴えかけるアプローチが、ある時見事にガチッと噛み合いました。
投稿した動画が突然バズり、なんと「17万回再生」を記録したのです。
数ヶ月という短期間でここまで数字が伸びるのは、YouTubeの世界でもかなり珍しいケースのようでした。画面の中で、信じられないスピードで増えていく再生数と登録者数。それを見ているだけで、当時の私はまさに嬉しさで満たされ、有頂天になっていました。「私のやってきたことは間違っていなかったんだ!」と、youtube studiをひらき数字を見るたびに胸が躍ったのを覚えています。
ヒットの裏に潜む「ネタ切れ」と、知らなかった禁忌(タブー)
しかし、YouTubeの神様はそう簡単に逃げ切らせてはくれません。
毎回10分ほどの動画を作っていたのですが、動画の数が20本、30本と増えていくにつれて、徐々に「ネタ切れ」の影が忍び寄ってきました。
正確にはネタが完全になくなったわけではないのですが、あまりにマニアック(ニッチ)なテーマに行き過ぎると、今度は「見てくれる人が少なくなってしまうんじゃないか」という不安に襲われるようになったのです。
そこで私は、苦肉の策として「同じような題材・ウケたテーマの横展開」をすることにしました。 例えば、「お姫様の一日」という動画がヒットしたなら、「お姫様の一日・パート2」を作る、といった方法です。
「これなら前作のファンも見てくれるし、数字も外さないだろう」
当時の私は、これがのちにYouTubeから下される致命的なペナルティ、「収益化ポリシー」の巨大な罠に引っかかる行為だとは、夢にも思っていなかったのです。
(第4話へ続く)
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